もうひとつの「石取祭」開催日 平成16年7月31日(土)・8月1日(日)
「めでためでたの若松様よー」のゆったりとしためでた歌の和音が古い街並に広がる。奇祭・桑名「石取祭」開幕前の静かな一幕。 もうひとつ。名だたるカネと太鼓のたたき打ちの「たたき出し」が始まる直前、氏子の祭り魂が祭車組の名誉をかけて静かに闘志を燃やす。「日本一やかましい祭」といわれるが、その「動」と「静」との脈絡が心地よい。 動と静の脈絡といえば、この4,5月にあった信州諏訪の「御柱祭」。大材木に人がまたがり、百メートルの急坂を滑り落ちた興奮の一ヵ月後、その「御柱」が優雅な伝統行列の中でひかれてゆく「里びき」の風景のなごみぶり。 飛騨古川「起し太鼓」の夜の「小太鼓」連のぶつかり合いの勇壮さを見た翌日。うって変わって見せられる優雅な屋台行列。 祭りもそうだが、何ごとも、うたい文句の片面だけでなく、その裏もある魅力を探し出す心づかいがあると、なんだかひとつ得をしたような気になるものですね。 石取祭を取材して。桑名の石取祭は、古き良き時代の日本の伝統を受け継ぎ、しっかりと守っている数少ない祭りです。 いい祭です。 天恵のあつい土地柄の、桑名の人々は、1年を通じて産土様に守られてすごした日々に感謝し、祭りをたのしんでいます。老いも若きも子供達も、町中の人々がひとつになって、祭を盛りあげてゆきます。 そこに住む人々の、この結束のつよさ。 本楽・渡祭までの3ヶ月間、数々の行事をこなしながら、この町は祭り一色に染まります。 産土様を中心に喜びも苦しみもともに分かち合ってゆこうとする、人々の息づかいは、いまは希薄になった【日本固有の文化】の一端を、垣間みせてくれました。 貴重な祭りです。 いまも、あの【ゴンチキチン】が鳴りやまぬ頭を抱えて、気持ちははや、来年の祭りへとんでいます。 ありがとございます。 プロデューサー 荒井 洋 |
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